ブレーンストーミング セッションの実施方法
優れたアイデアを生み出すために
1. 目標を特定する
ブレーンストーミングはエキサイティングですが、ビジネス目標の範囲内に留めることが最善です。ブレーンストーミング セッションは、a.) 特定の何かを達成しようとしており、かつ b.) 提示されたアイデアに対してアクションを起こす準備が整っている場合にのみ、実施してください。「顧客チケットへの応答時間を短縮する方法を決定する」、「次の四半期に 3 つの主要なマーケティング キャンペーンを計画する」など、目標を 1 ~ 2 文にまとめます。
ミーティングの参加者全員と目標を共有します。ブレーンストーミング セッションのアジェンダを作成します。ここには、要約と会話のスケジュールの目安を含めてください。ミーティングの目的を (当日朝ではなく) 事前に全員に知らせて、準備する時間を確保します。
2. 適切なチームを作る
同僚の創造性が、なぜ自分がそのミーティングに出席しているかを考えることではなくて、ブレーンストーミング自体に生かされるようにしてください。800 を超えるチームを対象にした調査で、1 つの部屋にいる人数が多すぎると、「社会的手抜き」が発生したり、数人の中心的な担当者がすべての仕事をこなしてそれ以外からの貢献がほとんどなくなったりする場合があることが分かりました。自分がそのミーティングに出席している理由が分からない参加者が多くなればなるほど、ブレーンストーミングの質が低下します。
特定の何かを提供することを期待する相手にのみ参加を求めて、それ以外のメンバーの時間を無駄にしないようにしてください。このことは、出席者が結果の一部の責任を担う予定がない場合に特に重要です。
ミーティングの目標を列挙することに加えて、招かれた誰もが、自分がなぜそこにいる必要があるかを明確に把握しているようにしてください。
3. 場を設定する
ミーティングの開催が必要になるたびに、いつもと同じ会議室を設定することは簡単です。しかしながら、人間の脳は新規性を愛します。新しい場所にいることでも、脳の神経可塑性や新しい方法で考える能力を刺激できます。場所を切り替えることで、ブレーンストーミングから出てくるアイデアの質を高められます。オフィスの後ろのピクニック テーブル、角のカフェを試してください。ワークスペースの別のコーナーでも結構です。
ミーティング スペースを変えられない場合は、古いルーチンに新しい要素を導入します。暗黙的に誰かのものということになっている椅子を交換したり、変わったスナックを提供したりします。
ブレーンストーミング セッションの最適な時間についてはさまざまな意見があり、チームによっても異なります。締め切りのあるチームには 30 分が最適でしょうか、それとも活発にアイデアを出すには 1 時間に近いほうが好ましいでしょうか? 午前中が冴えているでしょうか、または昼食後はエネルギーにあふれているでしょうか? いくつかのバリエーションを試して、グループに最適なパターンを見つけてください。
4. 適切な進行役を選ぶ
ブレーンストーミングのためにせっかくチームが集まっても、誰もリードしなかったらセッションは成立するでしょうか? ブレーンストーミング セッションはコラボレーティブな会話ですが、それでも進行役が必要です。
ブレーンストーミングの進行役は、次の資質を備えていることが望まれます。
- アイデアをよく理解するための優れた傾聴スキル
- ミーティングを軌道に乗せるための時間管理スキル
- アジェンダを作成してアイデアを記録するための編成スキル
- すべてのメンバーに参加を促すリーダーシップ スキル
ミーティングを開始する前に、自分でリードするべきか他の誰かのほうがそのタスクに向いているかを判断します。進行役の役割は、中立的な立場でセッションの進行と参加者の集中を維持することであることに留意してください。
5. 適切なツールを見つける
6. 全員が確実に参加するようにする
ミーティングの参加者をそれぞれ理由があって呼び集めたわけですから、全員の意見を聞くことが目標となります。しかし参加者の中には、控えめな人や内向的な人がいます。
押しのけられたと感じる人がいないように、開始時にミーティングの基本ルールを確立します。たとえば、他人への批判を禁止します。チーム メンバーが心理的安全性を感じている場合、革新的なアイデアを提案する可能性が高くなります。アイデアが提案されたら、それに基づいて展開することを参加者に促します。そのようにすると、チームの結束が強まることが調査によって示されています。
これが堅苦しい仕事にならないように、気軽なアイスブレーカーでクリエイティブな雰囲気作りを行い、参加者の意識をリラックスさせます。
7. ミーティングだけで終わらせない
ブレーンストーミングは、そこで生まれたものを行動に生かしてこそ役立ちます。チームとしていくつかのフォローアップ アクションにコミットすることで、その勢いを維持しましょう。Confluence でこれらのアクション項目に所有者を割り当てて期限を設定し、作業を進めます。
真にその先に進むには将来の会話を改善するために、ブレーンストーミング セッション自体についてのアンケートを実施するかフィードバックを求めます。
無限の可能性
徹底的に準備して効果的に実行することで、チームは驚異的なアイデアを生み出せます。継続は力なりと言います。これらのブレーンストーミングを定期的に開催して、進化し続けてください。すべてのセッションが学びの経験となります。次の優れたアイデアは不意に飛び出してきます。